万葉集巻十八のうち、次の霍公鳥ほととぎすを詠んだ連作は、大伴家持の歌ばかりが並ぶなかにある。 独り幄とばりの裏うちに居ゐて、遥はるかに霍公鳥ほととぎすの喧なくを聞きて作る歌一首〈并せて短歌〉〔獨居幄裏遙聞霍公鳥喧作…More
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大伴家持「春愁三首」について
万葉集には絶唱と称されるほどの名歌がいくつかある。近代歌壇が写実主義を重んじ、万葉集を理想として崇拝するなかで評価され、現代の研究者の修正を経ながらもなお人口に膾炙している。ここにあげる大伴家持の三首も歌人たちに好まれ…More
聖武天皇東国行幸時の歌
一 聖武天皇の伊勢行幸、または東国行幸の際の歌とされるものは次の八首である。 十二年庚辰の冬十月に、大宰少だざいのせう弐に藤原朝臣広嗣ひろつぐの謀反して軍いくさを発おこせるに依りて、伊勢国に幸いでます時、河口かはぐ…More
醜(しこ)の醜草(しこぐさ)─離絶数年を経て大伴大嬢に贈る歌─
大伴宿禰家持の坂上家さかのうへのいへの大嬢おほをとめに贈る歌二首〈離さかり絶ゆること数年あまたとしにして、復また会ひて相聞往来わうらいせり〉〔大伴宿祢家持贈坂上家大嬢謌二首〈離絶數年復會相聞徃来〉〕(注1) 忘れ草 …More