日本書紀冒頭部の「薄靡(タナビク)」をめぐって─古訓と釈日本紀の理解のために─ 一 日本書紀の冒頭に次のようにある(注1)。 古いにしへに天地あめつち未いまだ剖わかれず、陰陽めを分わかれざりしとき、渾沌まろかれたること鶏子とりのこの如ごとくして、溟涬ほのかにして牙きざしを含ふふめり。其それ清すみ…More